Howling

まぁきぃ

2008年09月02日 00:34



思い出す光景はいつも眩しく 白く霞んで

優しい夜に滲む街燈だけが残像となる

そうやって夏は過ぎて行く

そうやって記憶は重ねられる



美しい風景に誘われて ひとりタクシーから降りた私は

気づけば迷子になっていて 帰り道がわからない


「才能に嫉妬すれば導く声も聞こえない」


枕を抱いた熊が警告を発する


目が覚めれば開け放した窓から雨の粒

濡れた肩を拭きもせずにまた夢に挑む



耳鳴りはまだ止まない


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